詩画集『水の領分』 小原眞紀子・詩 小原憲二・画
版型 A4版正形
造本 ハードカバー
刷色 フルカラー
本文 48ページ
初版250部限定
ISBN 978-4-905221-01-02
天狗
烏
水
兄弟
胡蝶蘭
春の巡礼
山菜採り
草相撲
水源
脳
果実
南島
茸
土地の名・東京
秋の音階
冬文字
焚き火
花弁を分解する
右左
天地開闢
*
至福
*
著者略歴
詩画集『水の領分』は、詩人・小原眞紀子とその父・小原憲二のコラボレーション作品です。もともと絵が得意であった憲二ですが、脳梗塞を患ってのち、むしろその線が驚くべき生命力を得て、素晴らしい絵画として現出しました。絵に触発された小原眞紀子の詩もまた伸びやかな、難解さのない温かい作品に仕上がり、みごとなまでに父の絵と響き合っています。熊本日日新聞、第一面の社説コラムにも取り上げられた傑作詩画集。
1961(昭和36)年
熊本県菊水町に生まれ、生後半年で両親に連れられて上京。
1974(昭和49)年
私立桜蔭中学校に入学。
1980(昭和55)年
慶應義塾大学工学部入学。
1982(昭和57)年
テレビ東京12時間ドラマ主題歌作詞
1983(昭和58)年
復刊『三田詩人』の同人になる。
1984(昭和59)年
数理工学科卒業後、慶應義塾大学文学部哲学科に学士入学。
1986(昭和61)年
青土社「ユリイカの新人」受賞。
1987(昭和62)年
処女詩集『湿気に関する私信』(七月堂)刊行。
1988(昭和63)年
浅見洋二、鶴山裕司と同人詩誌第一次『夏夷』創刊。
「現代詩手帖」等に詩論、その他の雑誌に映画評などを発表。
1990(平成2)年
「三田文学」等に性差論などを発表。
1998(平成10)年
「群像」等に短・中篇小説を発表。
田沼泰彦、鶴山裕司と同人詩誌第二次『夏夷』創刊。
2001(平成13)年
東海大学文学部文芸創作学科で非常勤として「詩学入門」、「詩論と作品」、「文学とセクシュアリティ」の講義を開始。
2009(平成21)年
詩画集『水の領分』刊行。
2010(平成22)年
詩集『メアリアンとマックイン』刊行。
昭和元年11月1日熊本県菊池に生まれる。地元の目抜き通りを所有する豪商、本田家五男一女の次男。実家が破産、転居する。鹿本中学から第五高等学校に入学。小原家の養子となり、熊本大学医学部を卒業後、小原蕗子と結婚。眞紀子が生まれる。蕗子の継母の男児出産を期に、妻子とともに上京、大田区で外科医院を開業。2009年10月31日詩画集『水の領分』刊行。2010(平成22)年 詩集『メアリアンとマックイン』にイラストを描く。そのゲラ刷りを見て、同年10月19日没。享年84歳。