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詩画集 『水の領分』 詩・小原眞紀子 絵・小原憲二 立ち読み

2012/9/5

 

 

 

【書籍情報】

詩画集『水の領分』 小原眞紀子・詩 小原憲二・画

  版型 A4版正形

  造本 ハードカバー

  刷色 フルカラー

  本文 48ページ

  初版250部限定

  ISBN 978-4-905221-01-02

 

【目次】

  天狗

  烏

  水

  兄弟

  胡蝶蘭

  春の巡礼

  山菜採り

  草相撲

  水源

  脳

  果実

  南島

  茸

  土地の名・東京

  秋の音階

  冬文字

  焚き火

  花弁を分解する

  右左

  天地開闢

    *

  至福

    *

  著者略歴

 

【内容紹介】

詩画集『水の領分』は、詩人・小原眞紀子とその父・小原憲二のコラボレーション作品です。もともと絵が得意であった憲二ですが、脳梗塞を患ってのち、むしろその線が驚くべき生命力を得て、素晴らしい絵画として現出しました。絵に触発された小原眞紀子の詩もまた伸びやかな、難解さのない温かい作品に仕上がり、みごとなまでに父の絵と響き合っています。熊本日日新聞、第一面の社説コラムにも取り上げられた傑作詩画集。

 

【著者について】

1961(昭和36)年

      熊本県菊水町に生まれ、生後半年で両親に連れられて上京。

1974(昭和49)年

      私立桜蔭中学校に入学。

1980(昭和55)年

      慶應義塾大学工学部入学。

1982(昭和57)年

      テレビ東京12時間ドラマ主題歌作詞

1983(昭和58)年

      復刊『三田詩人』の同人になる。

1984(昭和59)年

      数理工学科卒業後、慶應義塾大学文学部哲学科に学士入学。

1986(昭和61)年

      青土社「ユリイカの新人」受賞。

1987(昭和62)年

      処女詩集『湿気に関する私信』(七月堂)刊行。

1988(昭和63)年

      浅見洋二、鶴山裕司と同人詩誌第一次『夏夷』創刊。

      「現代詩手帖」等に詩論、その他の雑誌に映画評などを発表。

1990(平成2)年

      「三田文学」等に性差論などを発表。

1998(平成10)年

      「群像」等に短・中篇小説を発表。

      田沼泰彦、鶴山裕司と同人詩誌第二次『夏夷』創刊。

2001(平成13)年

      東海大学文学部文芸創作学科で非常勤として「詩学入門」、「詩論と作品」、「文学とセクシュアリティ」の講義を開始。

2009(平成21)年

      詩画集『水の領分』刊行。

2010(平成22)年

      詩集『メアリアンとマックイン』刊行。

 

【絵の作者について】

小原憲二

昭和元年11月1日熊本県菊池に生まれる。地元の目抜き通りを所有する豪商、本田家五男一女の次男。実家が破産、転居する。鹿本中学から第五高等学校に入学。小原家の養子となり、熊本大学医学部を卒業後、小原蕗子と結婚。眞紀子が生まれる。蕗子の継母の男児出産を期に、妻子とともに上京、大田区で外科医院を開業。2009年10月31日詩画集『水の領分』刊行。2010(平成22)年 詩集『メアリアンとマックイン』にイラストを描く。そのゲラ刷りを見て、同年10月19日没。享年84歳。