カテゴリー別アーカイブ: 6. 立ち読みコーナー

詩集 『国書』 鶴山裕司著 立ち読み

2012/9/5

 

 

 

【書籍情報】

題字・章タイトル墨書 安井浩司

>版型 B5版・箱入

ページ数 158ページ

ISBN 978-4-905221-02-9

 

【目次】

東方

  陰陽

  東方

  書跡

  中原

  南面

西方

  存在

  食卓

  静物

  西方

  母国

中東

  国家

  侵略

  中東

  祖国

  追放

極東

  戦後

  礼節

  台所

  師弟

  極東

新大陸

  理想

  白鯨

  渦巻

  新大陸

  自由

引用文献一覧

 

【内容紹介】

『国書』は鶴山裕司の処女詩集、『東方の書』に続く、連作長篇詩『力の詩篇』第二の書です。『東方』『西方』『中東』『極東』『新大陸』の五章から構成され、各章に五篇ずつ、計全二十五篇 (一五七九行) の作品を収録しています。極東の詩人が日本と関わりの深い世界の知と文化を、詩によって網羅する世界視線の書です。

 

【著者について】

1961(昭和36)年

      富山県富山市に生まれる。

1977(昭和52)年・16歳

      富山県立富山高校入学。

1980(昭和55)年・19歳

      明治大学文学部仏文学科入学。

1982(昭和57)年・21歳

      詩誌『洗濯船』同人になる。高貝弘也、城戸朱理、田野倉康一、広瀬大志、北条一浩、清水將文らが同人参加していた。

1988(昭和63)年・27歳

      浅見洋二、小原眞紀子と同人詩誌第一次『夏夷』創刊。

1998(平成10)年・37歳

      処女詩集『東方の書』(『力の詩篇』第一の書)、詩論集『詩人について-吉岡実論』刊行

      田沼泰彦、小原眞紀子と同人詩誌第二次『夏夷』創刊。

2009(平成21)年・48歳

     『三田文學』に『東洋学ノススメ-井筒俊彦論』を発表。

2012(平成24)年・51歳

     第二詩集『国書』(『力の詩篇』第二の書)刊行。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩画集 『メアリアンとマックイン』 詩・小原眞紀子 絵・小原憲二 立ち読み

 

 

 

【書籍情報】

詩集『メアリアンとマックイン』 小原眞紀子・詩 小原憲二・イラスト

  版型 A5版変形

  造本 平綴表紙くるみ製本

  本文 120ページ

  ISBN 978-4-905221-00-5

 

【内容紹介】

それはペンや鉛筆で描かれる(書かれる)一本の線――「向きと時間」「太さと角度」を持ち、うねりの中に「音楽」を「ひそませ」た初源的なエクリチュールから始まる。線はやがて「生命」を、「少女」と「男の子」を生み出す。メアリアンの名はメアリとアンに、マックインはマックとインに枝分かれし、テキストの尖筆は初源の純真さを保持したまま増殖・分裂してゆく。トリスタンとイゾルデ伝承から受け継いだ「恋の身悶え」はさまざまな引用を孕んで「日本語の身悶え」と化し、透明なエクリチュールは母語の基層に迫る。日本語には「ところどころに穴」があり、「異なる文字に/夷なる言葉に/見とれ」「西方の常世の国に」「恋する」。線画とタイポグラフィを駆使して1400行を超え、女性詩人が日本語で書いた最も長い長篇詩。

 

【著者について】

1961(昭和36)年

      熊本県菊水町に生まれ、生後半年で両親に連れられて上京。

1974(昭和49)年

      私立桜蔭中学校に入学。

1980(昭和55)年

      慶應義塾大学工学部入学。

1982(昭和57)年

      テレビ東京12時間ドラマ主題歌作詞

1983(昭和58)年

      復刊『三田詩人』の同人になる。

1984(昭和59)年

      数理工学科卒業後、慶應義塾大学文学部哲学科に学士入学。

1986(昭和61)年

      青土社「ユリイカの新人」受賞。

1987(昭和62)年

      処女詩集『湿気に関する私信』(七月堂)刊行。

1988(昭和63)年

      浅見洋二、鶴山裕司と同人詩誌第一次『夏夷』創刊。

      「現代詩手帖」等に詩論、その他の雑誌に映画評などを発表。

1990(平成2)年

      「三田文学」等に性差論などを発表。

1998(平成10)年

      「群像」等に短・中篇小説を発表。

      田沼泰彦、鶴山裕司と同人詩誌第二次『夏夷』創刊。

2001(平成13)年

      東海大学文学部文芸創作学科で非常勤として「詩学入門」、「詩論と作品」、「文学とセクシュアリティ」の講義を開始。

2009(平成21)年

      詩画集『水の領分』刊行。

2010(平成22)年

      詩集『メアリアンとマックイン』刊行。

 

【イラストの作者について】
小原憲二

昭和元年11月1日熊本県菊池に生まれる。地元の目抜き通りを所有する豪商、本田家五男一女の次男。実家が破産、転居する。鹿本中学から第五高等学校に入学。小原家の養子となり、熊本大学医学部を卒業後、小原蕗子と結婚。眞紀子が生まれる。蕗子の継母の男児出産を期に、妻子とともに上京、大田区で外科医院を開業。2009年10月31日詩画集『水の領分』刊行。2010(平成22)年 詩集『メアリアンとマックイン』にイラストを描く。そのゲラ刷りを見て、同年10月19日没。享年84歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詩画集 『水の領分』 詩・小原眞紀子 絵・小原憲二 立ち読み

 

 

 

【書籍情報】

詩画集『水の領分』 小原眞紀子・詩 小原憲二・画

  版型 A4版正形

  造本 ハードカバー

  刷色 フルカラー

  本文 48ページ

  初版250部限定

  ISBN 978-4-905221-01-02

 

【目次】

  天狗

  烏

  水

  兄弟

  胡蝶蘭

  春の巡礼

  山菜採り

  草相撲

  水源

  脳

  果実

  南島

  茸

  土地の名・東京

  秋の音階

  冬文字

  焚き火

  花弁を分解する

  右左

  天地開闢

    *

  至福

    *

  著者略歴

 

【内容紹介】

詩画集『水の領分』は、詩人・小原眞紀子とその父・小原憲二のコラボレーション作品です。もともと絵が得意であった憲二ですが、脳梗塞を患ってのち、むしろその線が驚くべき生命力を得て、素晴らしい絵画として現出しました。絵に触発された小原眞紀子の詩もまた伸びやかな、難解さのない温かい作品に仕上がり、みごとなまでに父の絵と響き合っています。熊本日日新聞、第一面の社説コラムにも取り上げられた傑作詩画集。

 

【著者について】

1961(昭和36)年

      熊本県菊水町に生まれ、生後半年で両親に連れられて上京。

1974(昭和49)年

      私立桜蔭中学校に入学。

1980(昭和55)年

      慶應義塾大学工学部入学。

1982(昭和57)年

      テレビ東京12時間ドラマ主題歌作詞

1983(昭和58)年

      復刊『三田詩人』の同人になる。

1984(昭和59)年

      数理工学科卒業後、慶應義塾大学文学部哲学科に学士入学。

1986(昭和61)年

      青土社「ユリイカの新人」受賞。

1987(昭和62)年

      処女詩集『湿気に関する私信』(七月堂)刊行。

1988(昭和63)年

      浅見洋二、鶴山裕司と同人詩誌第一次『夏夷』創刊。

      「現代詩手帖」等に詩論、その他の雑誌に映画評などを発表。

1990(平成2)年

      「三田文学」等に性差論などを発表。

1998(平成10)年

      「群像」等に短・中篇小説を発表。

      田沼泰彦、鶴山裕司と同人詩誌第二次『夏夷』創刊。

2001(平成13)年

      東海大学文学部文芸創作学科で非常勤として「詩学入門」、「詩論と作品」、「文学とセクシュアリティ」の講義を開始。

2009(平成21)年

      詩画集『水の領分』刊行。

2010(平成22)年

      詩集『メアリアンとマックイン』刊行。

 

【絵の作者について】

小原憲二

昭和元年11月1日熊本県菊池に生まれる。地元の目抜き通りを所有する豪商、本田家五男一女の次男。実家が破産、転居する。鹿本中学から第五高等学校に入学。小原家の養子となり、熊本大学医学部を卒業後、小原蕗子と結婚。眞紀子が生まれる。蕗子の継母の男児出産を期に、妻子とともに上京、大田区で外科医院を開業。2009年10月31日詩画集『水の領分』刊行。2010(平成22)年 詩集『メアリアンとマックイン』にイラストを描く。そのゲラ刷りを見て、同年10月19日没。享年84歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『安井浩司「俳句と書」展』公式図録兼書籍 立ち読み

 

 

 

【書籍情報】

  版型 A4版

  ページ数 121ページ

  刷色 表紙モノクロ 本文フルカラー

  ISBN 978-4-905221-04-3

 

【目次】

  『御挨拶―俳句と書、一体のゆめ』 安井浩司

  『安井浩司自選一三〇句』 安井浩司

  【図版】 軸作品図版(30点)

  【ロングインタビュー】安井浩司、俳句と書を語る。

  【図版】 色紙作品図版(42点)

  【安井浩司を巡るエセーと評論】

    『俳人安井浩司の日常を問われて』 豊口陽子

    『ねだりの梵─わがお浩司唐門會』 酒巻英一郎

    『書前に立つ一句』 田沼泰彦

    『極北の俳句』 鶴山裕司

    『書について』 山本俊則

  【資料】 『墨書句解題』 田沼泰彦

  『安井浩司年譜』 金魚屋編集部編

  奥付

 

【内容紹介】

『安井浩司「俳句と書」展』は、総合文学ウェブ情報誌 文学金魚のオープニングイベントとして、2012年10月8日から14日まで銀座ギャラリーノアで開催される個展の公式図録兼書籍です。個展で展示される軸30本、色紙42枚すべての写真図版を収録しています。また安井への8時間に及ぶロングインタビュー、および安井に関するエセーや評論も掲載しています。安井の自選俳句130句も収録されていますので、安井浩司がどんな俳人か御存知ない方でも、この書物一冊でご理解いただけるように構成されています。

 

安井は墨書展について、「安井浩司の俳句の裾野に、もしや新しい人が立つとすれば、そういう方々のために、安井浩司の体温を感じさせる「物」を残しておきたいと思ったんです。いわゆる「遺品」です。遺品を残したいな、という思いになったんです」とインタビューで語っています。安井によれば、本書は最初で最後の墨書展のための図録兼書籍です。
表紙は墨書展らしくモノクロ、本文はフルカラー印刷です。個展のために制作した新作墨書のほか、旧作墨書も書物全体に散りばめられています。以前から安井文学に興味を持っている方にとっても、これから安井文学を読もうとしておられる方にとっても、とてもわかりやすい入門書になっています。

 

【著者について】

安井浩司は昭和11年(1936年)生まれの前衛俳句作家です。18歳の時に寺山修司を中心とする10代の俳誌『牧羊神』に参加し、昭和34年(1959年)に永田耕衣に師事しました。耕衣主催の『琴座』に寄稿しながら、昭和39年(1964年)には高柳重信主宰の『俳句評論』に参加し、多くの優れた前衛俳句作家と交流しました。昭和43年(1968年)には加藤郁乎、大岡頌司らと共に俳誌『ユニコーン』を創刊しています。耕衣死去にともなって『琴座』が終刊した後は、いかなる俳句結社・団体にも所属せず、秋田で一人、孤高の姿勢を保ちながら俳句を書き続けています。安井俳句は難解だと言われますが、その特徴は、俳句を趣味や習い事としてではなく、純粋に『文学』として捉えていることにあります。安井俳句は文学としての俳句の可能性を探究し続ける極めて質の高いものです。

 

1936(昭和11)年

      秋田県能代市に生まれる。

1951(昭和26)年・15歳

      県立能代高校入学。

1954(昭和29)年・18歳

      寺山修司を中心とした十代の俳句研究誌「牧羊神」が刊行され同人参加する。

1959(昭和34)年・23歳

      秋地一郎名で「琴座」同人となる。

1962(昭和37)年・26歳

      秋地一郎名を棄て本名をもって「琴座」再同人となり、生涯の俳句業を決意する。

1963(昭和38)年・27歳

      第一句集『青年経』を永田耕衣の跋文を得て刊行。

1964(昭和39)年・28歳

      大岡頌司の推薦をもって高柳重信主宰の「俳句評論」同人となり、終刊まで在籍する。

1968(昭和43)年・32歳

      加藤郁乎を中心とした前衛的俳句同人誌「ユニコーン」に同人参加する。

1976(昭和51)年・40歳

      第一回秋田県芸術選奨を受賞する。

1977(昭和52)年・41歳

      掌論集『声前一句』刊行。現代俳句協会を退会。以後どの団体(協会)に属することもなかった。

1993(平成5)年・57歳

      『安井浩司全句集』刊行。

2003(平成15)年・67歳

      第十三句集『句篇』刊行。第一回吟遊賞を受賞。

2008(平成20)年・72歳

      『安井浩司選句集』刊行。

2009(平成21)年・73歳

      『海辺のアポリア』刊行。『増補版 安井浩司全句集』刊行。

2010(平成22)年・74歳

      『海辺のアポリア』にて第八回「鬣」賞を受賞。

2012(平成24)年・76歳

      銀座の「ギャラリー・ノア」にて「安井浩司『俳句と書』展」開催。